レゴを夏休みの自由研究に使う:その6-2

【レゴを使った錯覚・錯視・トリックアート 第2弾】

自由研究のアイディア提案ということで、レゴを使った錯覚・錯視・トリックアートの第2弾です。
昨年のアイディアも一緒に見て、できそうなものをやってみてはどうでしょうか?

6-2.レゴブロックで、ペンローズの三角形を作ってみる

ペンローズの三角形のレゴ作品。3本のブロックが直角につながり、三角形を作っているように見えます。
3本のブロックの柱がそれぞれ直角で交わり、三角形を作っていますが、
下に寝ているブロックが1本、そこから垂直に伸びているブロックが1本、
そしてそこから直角で右に向かって伸びているブロックが下に寝ているブロックにつながっています。
もちろん、ありえない図形ですよね。ましてや四角形の内角の和は360°です。

これはペンローズの三角形という不可能図形の一種で、1950年代に数学者ロジャー・ペンローズが「不可能性の最も純粋な形」として考案し、一般に広めました。
3本の真っ直ぐな四角柱がそれぞれ直角に組み合わされていながら、全体で三角形を形成しています。
なお、三角形だけでなくより角の多いペンローズの正多角形を作ることはできますが、角が増えるに従ってただ反っているかねじれているように見えてしまいます。

この物体が実際にはどんな形なのか、分かりますか?
答えは下にスクロールしてご覧ください。

ペンローズの三角形のレゴ作品の裏側。実際には3本の柱はつながっていません。

3本の真っ直ぐな四角柱がそれぞれ直角に組み合わされているのは本当ですが、
実際にはつながっておらず、むしろ遠い方向に向けられていますね。
曲げたブロックと寝かせてあるブロックがつながっているように見える写真でした。

このペンローズの三角形については今回ご紹介した方法以外にも複数の作り方があるため、
複数作ってどの作り方が一番それらしく見えるのかという研究もできます。
夏休みの自由研究のテーマとしても、なかなか面白くできるかも知れません。

この自由研究を作るには基本的なブロックプレートや、スロープがオススメです。

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