レゴを夏休みの自由研究に使う:その6-4

【レゴを使った錯覚・錯視・トリックアート 第4弾】

自由研究のアイディア提案ということで、レゴを使った錯覚・錯視・トリックアートの第4弾です。
今回は前回から趣向を変えて、錯視を使った作品です。
昨年のアイディアも一緒に見て、できそうなものをやってみてはどうでしょうか?

6-4.レゴブロックで、エビングハウス錯視を表現してみる

エビングハウス錯視のレゴ作品。大きな円に囲まれると、小さな円に囲まれた同じものより小さく見えます。
2枚の赤い円形のタイルが、それぞれ黒い大きな円と小さな円に囲まれています。
左にある大きな円に囲まれた赤いタイルは小さく、右の小さい点に囲まれた小さいタイルは大きく見えますよね。

ですが、レゴにそんな中途半端なサイズのタイルはありましたっけ?
答えは下にスクロールしてご覧ください。

エビングハウス錯視のレゴ作品を色味を変えて写したもの。ブロックの目地が見えると同じサイズだと分かります。

実際には同じサイズのタイルでした。
画像の色を整えるとタイルの目地がはっきり分かり、2つの赤いタイルが同じものだとはっきり分かりますね。これは「エビングハウス錯視」による効果です。
エビングハウス錯視とは、相対的な大きさ知覚に関連する錯視の一種です。
今回の作品のように、同じ大きさの円が2つあり、それぞれ大きな円か小さな円で囲まれている図がもっとも有名です。
大きな円で囲まれた円は小さく、小さな円で囲まれた円は大きく知覚されます。
しかし、7歳以下の子どもはこの錯視を起こしにくいという研究結果もあるそうです。
なんでもそれは大人には備わっている未発達な視覚的文脈への感受性を利用することで起こしているためだとか。

この錯視はヒト以外でも確認されており、イルカでは同様の結果が得られる一方、ハトではヒトと逆の錯視が確認されているということですが、
イルカやハトの「視覚的文脈への感受性」というものははどうなっているんでしょうね。

なかなか興味深い自由研究のテーマになりそうですが、7歳以下には通じにくいようなので、小学校高学年以上にオススメです。
錯視を利用した作品は写真だけでなく、作った作品そのものに錯視を引き起こすのでどこから見られても問題ないし、展示にも向いています。

この自由研究を作るにはプレートや、タイルがオススメです。