レゴを夏休みの自由研究に使う:その6-3

【レゴを使った錯覚・錯視・トリックアート 第3弾】

自由研究のアイディア提案ということで、レゴを使った錯覚・錯視・トリックアートの第3弾です。
このテーマだけでも複数のアイディアがありますので、一つを掘り下げてみるのも、色々な錯視を調べてみるのも、どちらも楽しそうですよね。
昨年のアイディアも一緒に見て、できそうなものをやってみてはどうでしょうか?

6-3.レゴブロックで、ペンローズの階段を作ってみる

ペンローズの階段のレゴ作品。登り続けることができる階段に見えます。

四角形のタイルが貼られた階段は、時計回りでは降り続けるのに下にいけず、反時計回りでは登り続けるのに高いところにはいけません。
階段のそれぞれの辺も、同じタイルを張っているのに4段と3段が四角形になっているのも奇妙に見えますよね。

この無限に続く階段「ペンローズの階段」は不可能図形の1種であるペンローズの三角形の派生形です。
90度ずつ折れ曲がって、永遠に上り続けても高いところに行けない階段を二次元で描いたもので、三次元で実現するのは明らかに不可能です。
三次元で実現ができないペンローズの階段は、どうやって作られているのでしょうか?

答えは下にスクロールしてご覧ください。

ペンローズの階段のレゴ作品の裏側。実際には直角に曲がるらせん階段です。

実際には下から1段ずつ普通につながった、直角の階段でした。一番下の段を一番上の段に隠すことで表現されています。
よく見ると、左の階段の1番下の段とその上の段では、タイルのサイズが違って見えます。
写真を撮るときにはできるだけ遠くから撮り、遠近感をなくすのがポイントです。

絵として描かれたペンローズの階段は「絵だから」と納得できますが、
実際に作られたレゴブロックの写真だと、途端に不思議に見えますよね。

この自由研究を作るには基本的なブロックプレートや、タイルがオススメです。

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レゴを夏休みの自由研究に使う:その6-2

【レゴを使った錯覚・錯視・トリックアート 第2弾】

自由研究のアイディア提案ということで、レゴを使った錯覚・錯視・トリックアートの第2弾です。
昨年のアイディアも一緒に見て、できそうなものをやってみてはどうでしょうか?

6-2.レゴブロックで、ペンローズの三角形を作ってみる

ペンローズの三角形のレゴ作品。3本のブロックが直角につながり、三角形を作っているように見えます。
3本のブロックの柱がそれぞれ直角で交わり、三角形を作っていますが、
下に寝ているブロックが1本、そこから垂直に伸びているブロックが1本、
そしてそこから直角で右に向かって伸びているブロックが下に寝ているブロックにつながっています。
もちろん、ありえない図形ですよね。ましてや四角形の内角の和は360°です。

これはペンローズの三角形という不可能図形の一種で、1950年代に数学者ロジャー・ペンローズが「不可能性の最も純粋な形」として考案し、一般に広めました。
3本の真っ直ぐな四角柱がそれぞれ直角に組み合わされていながら、全体で三角形を形成しています。
なお、三角形だけでなくより角の多いペンローズの正多角形を作ることはできますが、角が増えるに従ってただ反っているかねじれているように見えてしまいます。

この物体が実際にはどんな形なのか、分かりますか?
答えは下にスクロールしてご覧ください。

ペンローズの三角形のレゴ作品の裏側。実際には3本の柱はつながっていません。

3本の真っ直ぐな四角柱がそれぞれ直角に組み合わされているのは本当ですが、
実際にはつながっておらず、むしろ遠い方向に向けられていますね。
曲げたブロックと寝かせてあるブロックがつながっているように見える写真でした。

このペンローズの三角形については今回ご紹介した方法以外にも複数の作り方があるため、
複数作ってどの作り方が一番それらしく見えるのかという研究もできます。
夏休みの自由研究のテーマとしても、なかなか面白くできるかも知れません。

この自由研究を作るには基本的なブロックプレートや、スロープがオススメです。

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レゴを夏休みの自由研究に使う:その6-1

【レゴを使った錯覚・錯視・トリックアート 第1弾】

レゴブロックを使った自由研究テーマについて2017年には5つのご提案をさせていただきましたが、2018年も新しい自由研究のアイディアを提案させていただきます。
昨年のアイディアも一緒に見て、できそうなものをやってみてはどうでしょうか?

6-1.レゴブロックで、不可能図形(不可能物体)を作ってみる

不可能図形のレゴ作品。左右で高さも位置も違うのに、かけられた梁は地面に並行に見えます。

人をはさんで斜めに置かれた柱の上に、1本のブロックがかかっていますが、
この写真を見て、どこがおかしいかはすぐに分かりましたよね?

2本の柱は高さも位置も違うのに、上にかかるブロックは地面に並行で、まっすぐです。
現実にはあり得ない、「不可能図形」です。

不可能図形 (impossible figure) または不可能物体 (impossible object)は錯視の一種で、
立体の投影図として解釈されるような平面上の図形ですが、実際には矛盾があり実在不可能な物体のことです。
この写真を含め多くの場合、そのような図形を目にしてすぐに実在が不可能だとわかります。
しかし矛盾すると気づいてからも、物体としての最初の印象は持続しますので、
ありえないはずのものが存在していて、とても不思議に見えますよね。

ではこの作品は、一体どのようにできているのでしょうか?
答えは下にスクロールしてご覧ください。

不可能図形のレゴ作品の裏側。実際には低い柱と梁はつながっておらず、さもつながったように撮られた写真でした。

実際には柱のある位置が正しいのみで、柱の上とかけてあるブロックの位置が重なることでつながっているように見えていました。
つまり、うまくブロックの位置を合わせて、そう見える写真を撮っただけということです。
この裏側の写真を見てしまうと「なんだそんなことだったのか」と思ってしまいますが、
見るまでは一体どうやって作られているのか、とても不思議に思いませんでしたか?
誰にでも作れて、みんなを驚かすことができすトリックアート。
夏休みの自由研究テーマが決まらないあなたに是非オススメです。
構造は見ての通りとても簡単ですので、小学生から挑戦できるのではないでしょうか?

この自由研究を作るには基本的なブロックと、プレートがオススメです。

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ブリッカーズ レゴ作品募集(2018年6月度)

レゴで夏のらしいアイスの移動販売車の作品を作った

2018年6月度テーマ:夏

アイスクリームの移動販売車のミニジオラマ作品。サンドブルーの車体に丸いヘッドライトがおしゃれです。
アイスクリームの移動販売車のミニジオラマ作品。ミニフィグたちが自分の注文を待っています。 アイスクリームの移動販売車のミニジオラマ作品。車内丁寧に作りこまれています。

みなさんこんにちは。
2018年の夏は平成最後の夏ということですが、
何か特別なことをする予定はありますか?
私はまだ思いついていないので、このままだと何もせずに夏が終わってしまいそうです。

今回のブリッカーズレゴ作品コンテストでは【テーマ:夏】として2018年6月の作品募集をしておりましたが、
7/2にて締め切り、全作品を公開いたしました。

今月の優秀賞に選ばせていただいたのは
DAICE K 様作
『夏の思い出』です。
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【DAICE K様の作品紹介コメント】

夏休みにお出掛けに連れて行ってもらって移動販売車でアイスとかを買ってもらった思い出をお洒落にアレンジしました。
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【ブリッカーズ審査員からのコメント】

DAICE K様、優秀賞おめでとうございます。
コンパクトながらおしゃれな外観かつ内部も丁寧に作りこまれた移動販売車からは、
外から見るとごちゃごちゃ狭くて使いづらそうな雰囲気まで伝わってきます。
添えられたメニューや街灯、電飾も楽しかった思い出を感じさせてくれる綺麗にまとまった作品でした。

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惜しくも選ばれなかった方々も誠にありがとうございました。
是非他の作品もご覧ください。↓

【その他の応募作品はコチラからご覧ください】

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