レゴを夏休みの自由研究に使う:その8

【レゴを使った絵日記】

レゴブロックを使った自由研究のアイディア提案。今回はレゴのビルド能力が問われるテーマです。
昨年のアイディアも一緒に見て、できそうなものをやってみてはどうでしょうか?

6-5.レゴブロックで、レゴで身近なものを作って、クイズにしてみる

ネコとニンジンを、レゴで作りこみの度合いで分けて3パターン用意しました。

レゴブロックは、目で見れるのものならだいたい作ることができますよね。
では、それをどこまで簡単に作っても理解してもらえるでしょうか。

果物や野菜、動物などみんなが分かる、そして自分がレゴブロックでちゃんと作れる身近なものを作ってみましょう。
その時に同じものを画像のように最低3つは作って、
1.できるだけ真似て作ったもの
2.最低限の特徴が分かるようにできるだけ簡単に作ったもの
3.1と2の中間くらいのもの
と作りこみやパーツ数の違うバリエーションを用意しましょう。

できたら家族や友達に、パーツ数の少ない簡単なものから順に「これは何でしょうか?」とクイズを出し、どこで正解になるかを記録していきます。
問題を出した相手には、「どうして分かったの?」「どうして分からなかったの?」ということも聞いてみましょう。
答えを集めてみたら、問題を出したものに対してみんながどんな特徴を意識しているか、
そして、自分の作ったレゴに何が足りていないかわかるかも知れません。

それが分かったら、もう一度同じものをよく考えて作ってみましょう。

この自由研究を作るにはプレートプレートタイルがオススメです。

レゴを夏休みの自由研究に使う:その7

【レゴを使った絵日記】

レゴブロックを使った自由研究のアイディア提案。今回は定番中の定番です。
昨年のアイディアも一緒に見て、できそうなものをやってみてはどうでしょうか?

6-5.レゴブロックで、夏休みの思い出を絵日記にしてみる

アイスクリームの移動販売車のレゴ作品。夏休みの思い出作品の一例です。 夏に家族でバーベキューするレゴ作品。夏休みの思い出作品の一例です。
海水浴のレゴ作品。夏休みの思い出作品の一例です。 無人島で子供たちが遊ぶレゴ作品。夏休みの思い出作品の一例です。

夏休みの定番のうちの一つに、絵日記があります。
もちろん普通は絵を描くものですが、それをレゴブロックで作ってみるのはどうでしょうか?
夏休みにしたことや出かけたことを覚えたり写真に撮ったりして、
家に帰ったら忘れないうちに形にしてみて、できたら写真に撮って日記帳に貼りましょう。

限りあるパーツのなかで自分が見ても他の人が見ても、何をしているか分かり、そして楽しそうに作れるかがポイントです。
行った場所や見たもの、楽しかったことなどの特徴をうまくとらえないといけません。

約1ヶ月半の夏休みで、どれだけ多くの作品を作ることができるのか?
継続力とアイディアを生み出す力が活きそうなテーマですね。

この自由研究を作るには基本ブロックプレートミニフィグパーツがオススメです。

レゴを夏休みの自由研究に使う:その6-5

【レゴを使った錯覚・錯視・トリックアート 第5弾】

自由研究のアイディア提案ということで、レゴを使った錯覚・錯視・トリックアートの第5弾です。
前回から引き続き、今回も錯視を使った作品です。
昨年のアイディアも一緒に見て、できそうなものをやってみてはどうでしょうか?

6-5.レゴブロックで、ヘルマン格子錯視(ハーマングリッド)を表現してみる

ヘルマン格子錯視のレゴ作品。白い四角タイルに張り巡らされた黒いタイルの交差点が明るく見えます。
16 x 16の黒いプレート上に、等間隔に2 x 2の白いタイルが貼られています。
白いタイルの間には黒いタイルを巡らせてありますが、黒いラインが交差する部分は黒のようにも、ダークグレーのようにも見えます。
実際には一体何色なのでしょうか?
答えは下にスクロールしてご覧ください。

ヘルマン格子錯視のレゴ作品の色味を変えて写したもの。実際には交差点も黒いタイルなのが分かります。

実際には長いタイルが貼られているので、他と同じ黒い色をしていました。
しかし、この画像でも交差部分は他の黒い部分より明るく見えますよね。

これはヘルマン格子錯視またはハーマングリッドと呼ばれ、格子状の模様のことで、交差点の部分が隣り合う色(白または黒)に近づいて見える錯視です。
色の明度対比による視覚現象の1つで、ドイツの生理学者ヘルマンによって1870年に発見されました。
白地に黒い線なら黒い線の交差点が白く見え、黒地に白い線なら交差点は黒っぽく見えます。
この錯視は四角形を均等な余白をとって並べただけで発生してしまうので、
不思議な錯視というよりもデザイン上で邪魔になってしまうことの多い厄介な現象です。

この自由研究を作るにはプレートや、タイルがオススメです。

レゴを夏休みの自由研究に使う:その6-4

【レゴを使った錯覚・錯視・トリックアート 第4弾】

自由研究のアイディア提案ということで、レゴを使った錯覚・錯視・トリックアートの第4弾です。
今回は前回から趣向を変えて、錯視を使った作品です。
昨年のアイディアも一緒に見て、できそうなものをやってみてはどうでしょうか?

6-4.レゴブロックで、エビングハウス錯視を表現してみる

エビングハウス錯視のレゴ作品。大きな円に囲まれると、小さな円に囲まれた同じものより小さく見えます。
2枚の赤い円形のタイルが、それぞれ黒い大きな円と小さな円に囲まれています。
左にある大きな円に囲まれた赤いタイルは小さく、右の小さい点に囲まれた小さいタイルは大きく見えますよね。

ですが、レゴにそんな中途半端なサイズのタイルはありましたっけ?
答えは下にスクロールしてご覧ください。

エビングハウス錯視のレゴ作品を色味を変えて写したもの。ブロックの目地が見えると同じサイズだと分かります。

実際には同じサイズのタイルでした。
画像の色を整えるとタイルの目地がはっきり分かり、2つの赤いタイルが同じものだとはっきり分かりますね。これは「エビングハウス錯視」による効果です。
エビングハウス錯視とは、相対的な大きさ知覚に関連する錯視の一種です。
今回の作品のように、同じ大きさの円が2つあり、それぞれ大きな円か小さな円で囲まれている図がもっとも有名です。
大きな円で囲まれた円は小さく、小さな円で囲まれた円は大きく知覚されます。
しかし、7歳以下の子どもはこの錯視を起こしにくいという研究結果もあるそうです。
なんでもそれは大人には備わっている未発達な視覚的文脈への感受性を利用することで起こしているためだとか。

この錯視はヒト以外でも確認されており、イルカでは同様の結果が得られる一方、ハトではヒトと逆の錯視が確認されているということですが、
イルカやハトの「視覚的文脈への感受性」というものははどうなっているんでしょうね。

なかなか興味深い自由研究のテーマになりそうですが、7歳以下には通じにくいようなので、小学校高学年以上にオススメです。
錯視を利用した作品は写真だけでなく、作った作品そのものに錯視を引き起こすのでどこから見られても問題ないし、展示にも向いています。

この自由研究を作るにはプレートや、タイルがオススメです。

レゴを夏休みの自由研究に使う:その6-3

【レゴを使った錯覚・錯視・トリックアート 第3弾】

自由研究のアイディア提案ということで、レゴを使った錯覚・錯視・トリックアートの第3弾です。
このテーマだけでも複数のアイディアがありますので、一つを掘り下げてみるのも、色々な錯視を調べてみるのも、どちらも楽しそうですよね。
昨年のアイディアも一緒に見て、できそうなものをやってみてはどうでしょうか?

6-3.レゴブロックで、ペンローズの階段を作ってみる

ペンローズの階段のレゴ作品。登り続けることができる階段に見えます。

四角形のタイルが貼られた階段は、時計回りでは降り続けるのに下にいけず、反時計回りでは登り続けるのに高いところにはいけません。
階段のそれぞれの辺も、同じタイルを張っているのに4段と3段が四角形になっているのも奇妙に見えますよね。

この無限に続く階段「ペンローズの階段」は不可能図形の1種であるペンローズの三角形の派生形です。
90度ずつ折れ曲がって、永遠に上り続けても高いところに行けない階段を二次元で描いたもので、三次元で実現するのは明らかに不可能です。
三次元で実現ができないペンローズの階段は、どうやって作られているのでしょうか?

答えは下にスクロールしてご覧ください。

ペンローズの階段のレゴ作品の裏側。実際には直角に曲がるらせん階段です。

実際には下から1段ずつ普通につながった、直角の階段でした。一番下の段を一番上の段に隠すことで表現されています。
よく見ると、左の階段の1番下の段とその上の段では、タイルのサイズが違って見えます。
写真を撮るときにはできるだけ遠くから撮り、遠近感をなくすのがポイントです。

絵として描かれたペンローズの階段は「絵だから」と納得できますが、
実際に作られたレゴブロックの写真だと、途端に不思議に見えますよね。

この自由研究を作るには基本的なブロックプレートや、タイルがオススメです。

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レゴを夏休みの自由研究に使う:その6-2

【レゴを使った錯覚・錯視・トリックアート 第2弾】

自由研究のアイディア提案ということで、レゴを使った錯覚・錯視・トリックアートの第2弾です。
昨年のアイディアも一緒に見て、できそうなものをやってみてはどうでしょうか?

6-2.レゴブロックで、ペンローズの三角形を作ってみる

ペンローズの三角形のレゴ作品。3本のブロックが直角につながり、三角形を作っているように見えます。
3本のブロックの柱がそれぞれ直角で交わり、三角形を作っていますが、
下に寝ているブロックが1本、そこから垂直に伸びているブロックが1本、
そしてそこから直角で右に向かって伸びているブロックが下に寝ているブロックにつながっています。
もちろん、ありえない図形ですよね。ましてや四角形の内角の和は360°です。

これはペンローズの三角形という不可能図形の一種で、1950年代に数学者ロジャー・ペンローズが「不可能性の最も純粋な形」として考案し、一般に広めました。
3本の真っ直ぐな四角柱がそれぞれ直角に組み合わされていながら、全体で三角形を形成しています。
なお、三角形だけでなくより角の多いペンローズの正多角形を作ることはできますが、角が増えるに従ってただ反っているかねじれているように見えてしまいます。

この物体が実際にはどんな形なのか、分かりますか?
答えは下にスクロールしてご覧ください。

ペンローズの三角形のレゴ作品の裏側。実際には3本の柱はつながっていません。

3本の真っ直ぐな四角柱がそれぞれ直角に組み合わされているのは本当ですが、
実際にはつながっておらず、むしろ遠い方向に向けられていますね。
曲げたブロックと寝かせてあるブロックがつながっているように見える写真でした。

このペンローズの三角形については今回ご紹介した方法以外にも複数の作り方があるため、
複数作ってどの作り方が一番それらしく見えるのかという研究もできます。
夏休みの自由研究のテーマとしても、なかなか面白くできるかも知れません。

この自由研究を作るには基本的なブロックプレートや、スロープがオススメです。

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レゴを夏休みの自由研究に使う:その6-1

【レゴを使った錯覚・錯視・トリックアート 第1弾】

レゴブロックを使った自由研究テーマについて2017年には5つのご提案をさせていただきましたが、2018年も新しい自由研究のアイディアを提案させていただきます。
昨年のアイディアも一緒に見て、できそうなものをやってみてはどうでしょうか?

6-1.レゴブロックで、不可能図形(不可能物体)を作ってみる

不可能図形のレゴ作品。左右で高さも位置も違うのに、かけられた梁は地面に並行に見えます。

人をはさんで斜めに置かれた柱の上に、1本のブロックがかかっていますが、
この写真を見て、どこがおかしいかはすぐに分かりましたよね?

2本の柱は高さも位置も違うのに、上にかかるブロックは地面に並行で、まっすぐです。
現実にはあり得ない、「不可能図形」です。

不可能図形 (impossible figure) または不可能物体 (impossible object)は錯視の一種で、
立体の投影図として解釈されるような平面上の図形ですが、実際には矛盾があり実在不可能な物体のことです。
この写真を含め多くの場合、そのような図形を目にしてすぐに実在が不可能だとわかります。
しかし矛盾すると気づいてからも、物体としての最初の印象は持続しますので、
ありえないはずのものが存在していて、とても不思議に見えますよね。

ではこの作品は、一体どのようにできているのでしょうか?
答えは下にスクロールしてご覧ください。

不可能図形のレゴ作品の裏側。実際には低い柱と梁はつながっておらず、さもつながったように撮られた写真でした。

実際には柱のある位置が正しいのみで、柱の上とかけてあるブロックの位置が重なることでつながっているように見えていました。
つまり、うまくブロックの位置を合わせて、そう見える写真を撮っただけということです。
この裏側の写真を見てしまうと「なんだそんなことだったのか」と思ってしまいますが、
見るまでは一体どうやって作られているのか、とても不思議に思いませんでしたか?
誰にでも作れて、みんなを驚かすことができすトリックアート。
夏休みの自由研究テーマが決まらないあなたに是非オススメです。
構造は見ての通りとても簡単ですので、小学生から挑戦できるのではないでしょうか?

この自由研究を作るには基本的なブロックと、プレートがオススメです。

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レゴを夏休みの自由研究に使う:その5

【レゴと生き物を使った実験】

レゴブロックを使った自由研究テーマについてですが、今回は前回までとはちょっと変わった内容です。
ちょっと、家に持ち込まれると抵抗があるお母さま方も多いかもしれません。

5.ブロックやプレートを使った、ダンゴムシの実験


石の下にいて、触ると丸くなるダンゴムシ。自然界の分解者。
男の子は一度は触ったことがあるのではないでしょうか。
むしろ、大好きではないでしょうか?

このダンゴムシには、突き当りを左右交互に曲がっていくという習性があるそうです。

ブロック、プレート、タイルなどを使ってダンゴムシ用の迷路を作り、その習性を確かめてみましょう。
出口は、習性の正しさを確認するために少なくとも一つはスタートから「突き当たって右折→突き当たって左折」が交互になるものを用意した方がよさそうです。

また、ダンゴムシにも目は見えているようなので、黒い迷路の中に透明なブロックを置いてみたりして、色の違いでダンゴムシの行動が変わるか調べてみるのも面白いかも知れません。

普段は何気なく見たりするだけのダンゴムシですが、この実験で触れ合ってみると、感じ方が変わるかも知れません。

もちろん、実験が終わったら、元いた場所にやさしく戻してあげましょう。
投げたり、踏んだりしてはいけませんよ。

この自由研究には基本的なブロックと、プレートタイルベースプレートがオススメです。

レゴを夏休みの自由研究に使う:その4

【レゴの「色」を使った実験2】

 

レゴブロックを使った夏休みの自由研究テーマについてです。

今回は前回に続き「色」を使った実験がテーマですが、「色」は同じでも全く異なる内容となります。

4.基本的なレゴブロックを使った、色と「重さ」の自由研究

人間の心理は明るい色のものほど軽く、暗い色のものほど重く感じるそうです。

引っ越しの段ボールが白いのも、それが理由なんだとか。
また、白い色は大きく、黒い色は小さく見える効果もあり、碁石は黒の方が白よりも大きく作られています。

そこで、白や黒、赤、青、黄色などの単色で同じ個数のブロックで同じ形を作り、それをできるだけ多くの人に持ってもらって、重さの順をアンケートしてみましょう。

どんな色順で、人は重みを感じるのでしょうか?

アンケートを取るために誰かに渡す時には事前に重さの予測をさせないために、作り方を教えたりせず、同じ重さだと伝えないでください。

また、複数個を同時には渡さず、1個ずつ同じ手で持ってもらうようにしましょう。

人の心理を簡単に自由研究のテーマにできる内容ですので、これはこれで、面白いまとめ方ができるかも知れません。

この自由研究には基本的なブロックがオススメです。

レゴを夏休みの自由研究に使う:その3

【レゴの「色」を使った実験1】

レゴブロックを使った自由研究テーマについてです。

今回は「色」を使った実験がテーマです。

3.基本的なブロックを使った、色と温度の実験

色によって、光と熱を吸収する度合いが違います。
白は大半の光を吸収しないから白く、赤は青と緑の光を吸収するから赤く、黒はほとんどの光を吸収するため黒く見えます。

夏は白い服を着ると黒い服より服が熱くならずに涼しく過ごせます。

白や黒、赤青緑など1色ずつのレゴブロックで箱を作り外に並べ、その中に氷を入れて溶けるまでの時間の違いを測れば、色によって光を吸収する度合いを様々な色で調べることができます。
白や黒では明確な答えはあるものの、赤青緑、グレーなどではどんな結果になるのでしょうか?

温度計があれば一緒に使うと、より正確なデータが得られますね。

カラフルなレゴブロックを使った実験写真は、まとめたあとに自分や、他の人が見てもきっと面白いものです。

なお、レゴブロックは紫外線により日焼けして変色をしますので実験以外の時に直射日光にさらすのはできるだけ避けましょう。

この自由研究には基本的なブロックプレートがオススメです。

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